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日本人は外国人に親切なのか? [人間ドラマ]

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東京都23区役所の中で最も高いのが文京区シビックセンター。
高さ142m、地下4階地上28階、よくこんなバカ高い箱物を建てたものだ。日本人は高層建築物を建てたがる人種なのだろうか。見上げてると首が痛くなる。上で勤務する職員ほど早く出勤しないとエレベーターを上がるだけで遅刻しそうだ。
地価が高いし限られた面積で建築するとなると上へ伸ばすしかなかったんだろうね。
先日タクシーの運ちゃんが、
「この辺りは高層ビルやマンションがどんどん建っちゃってるんです。あ、あそこにも建つんだ」
「オリンピックに向けて開発ラッシュなんだろうね。マンションが建ってもそこに居住するかどうかわからないし。投資か、民泊とか」
「何でも五輪ありきです。民泊はよくないですよ。外国人が泊まると騒いだりするから」
「だけど文京区役所は23区でいちばん高いから、建設許可が出やすいんじゃないの?」
車内でそんな会話をしたものですよ。
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この文京区シビックセンターで助かるのは高速シースルーエレベーターが低層、高層合わせて10基も稼働していること。横浜市戸塚区役所みたいにチンタラ遅かったり、同じく横浜市旭区役所や静岡県清水区にある合同庁舎のように「節電の為」で稼動停止しているケチ役所ではない。
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公用で文京区役所本庁舎の8階によく出向くのですが。
そこで働く職員たちも気分ちがいいだろうな。上から下界を見下ろしてるんだから。支配者になったかのような気分に違いない。(冗談だよ。)
「文京区の職員さん冷たいです」(草の者1号)
そうか?私は2人顔見知りがいるがそんなことないぞ。この日も昼休みなのに対応してくれたし。

この日は群馬八幡へ7周年記念セールに行く日だったのですが、その前に文京区~さいたま市~前橋市~業務Upしてから群馬八幡に駆け込み、その日のうちに無理なく日帰りする行程を逆算して本社を飛び出した。
文京区役所シビックの最寄駅は後楽園駅(メトロ丸の内線、南北線)、春日駅(都営三田線、大江戸線)が交差していて紛らわしいが、シビック方面の出口が表示されているのでまず迷わない。
文京区シビックの地下2階に着いたのが12時半だった。23区は川崎市のどっかと違って12時~13時も交代要員が対応してくれるので急がなくてもいいのだが。

行ったら地下2階区民広場で某ミュージックカレッジ専門学校のフルートアンサンブルが開催されていた。文京アカデミーが主催するシビックコンサートの日だった。
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私はこう見えても音楽には造詣がある方だと思っているが、木管楽器の中でフルートといえば、名前を忘れてしまったクラシック音楽(メヌエット?)、レイニーウッドの鈴木明男さんやCKBのジャッカル(またはスター)中西圭一さんがSaxと持ち変えてPLAYしていたのを知っている程度。
メンバーは6人いた。高音域のピッコロ(フルート持ち変え)から管がU字に曲げられたフルートまであった。
(コンサートという性格上、敢えて隠しは入れておりません。)
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職員さんに聞いた。
「あの右端の曲がったフルートは何?」
「低音域のフルートでございます。後で楽器の説明もございますので」
「いやいやそんなにゆっくりもしていられないのだが・・・」
後で調べたら、管の曲がったのはバス・フルートだった。
せっかくだから1曲だけ聞いた。ここで聴かないですぐ上に上がればこの後に起こる椿事は無かったと思う。
フルートの調べというのは、私みたいな者のささくれ立った気持ちを幾分和らげてくれるもの。
プログラムを全部聴いてたら時間が過ぎちゃうので目的地への低層エレベーターに乗ったら、後から2人の男性外国人が乗り込んできたのです。
ひとりは私より背の低い年長者で、服装とか見た感じは教職か牧師さんのようだった。
もうひとりの男性は背が高く、デカくてゴツい。年長者の外人との関係は父子か師弟と見た。2人とも米国人じゃなかったですよ。米国人にありがちなヤンキーっぽい騒々しさがない。静かで落ち着いている。ヨーロッパ系か北欧系らしい。
その年長者が私に問いかけてきたのである。
「キョウイクイインカイハナンカイデスカ?」
キョウイクイインカイ?
「教育委員会?」
「ソウデス。ドコデスカ?ナンカイデスカ?」
受付で聞きゃいいのに。場所を知らないで乗り込んでくるなよ。私はエレベーター内に掲示してある各階案内を見た。
教育委員会が無いのである。見当たらない。
じーっと見入ったが見つからない。首をかしげた。既にエレベーターは上昇しているのだが、私は自分が下りる階も忘れて階層にある各部署を1階1階チェックし始めた。下から上へなぞったんです。次に上から下へなぞるように。
「ここに無いですよ」
「ナイ?」
外人めから「そんな筈はない」という目をされたよ。
ここでめんどくさくなって「I dont know」って言ってもよかったんだけどね。首を傾げるだけで無いのが伝わったようだが。ここで諦めていいものだろうか。

私は海外に一度も行ったことがないので後で調べたら「I dont know」だと「知らねぇよ」のようにぶっきら棒に伝わるのですか?「I m not sure」の方が穏やかだというが。
まぁそんなことはいい。年長者は「キョウイクイインカイ、コレデス」と言いながら名刺を差し出した。
その名刺には確かに文京区教育委員会とあり、所在地・番地は明示されているが、電話番号が表示されていないのだ。公職の窓口の方は名刺をあまり渡したがらないというが、名刺に電話番号が表示されていても直通電話でなく代表電話であるケースが多い。でもその代表電話すら明記してないのである。

そんな問答をしている間にエレベーターは私の行き先に着いたがそこで私は下りなかった。見落としてないか階層を再度チェックし続けたのです。
エレベーターは更に上に上がり、そこで人を乗せてまた降下し始めた。私は目的地に行けないじゃないかよ。
「やはり無いですな」
「ナイ?」
そんな私を疑うような目で見るなよ。無いものは無いんだ。
しょーがねぇなぁ。私はi-Phoneで名刺に記された番地を検索した。そしたらここシビックセンターが表示されたのである。
「場所は確かにここだが・・・」
「アリマセンカ?ソンナワケナイデショ」
この外人め。また上目使いに私を疑うような視線を向けてきた。私も眉間が険しくなった。知らないのか?と挑まれたような気がしたのである。
それにこの外国人、知らないとはいえ私の公用をジャマしているのに気付いていないようだな。自分たちの都合しか考えてないだろ。または「日本人は外国人に親切」「道に迷ったら聞けば親切に教えてくれる」そういう人種と決めてかかり、他に人もいるのにあろうことか私なんかで実践しようとしているのかと多少の悪意を持って考えてしまった。
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エレベーターは1階に着いてそこで人を乗せてまた上昇し始めた。1階で下りた人はずーっと問答をしている私と外国人2人、計3人を怪訝そうに見ながら下りていったね。次に1階で乗って来た人は「こいつら下りないのか?」と思っただろう。
年長者の外国人は「モットモコレ(名刺のこと)、2015ネンノコロダカラ・・・」
私を疑うような眼差しで見たくせにやや諦めがちになった。受付の総合案内で聞けばいいと思った時にはエレベーターは再度上昇している。下りる人も乗ってきた人も私とその外人2人との問答を不思議そうに見ている。私はこの外国人の同行者じゃないぞ。

もうひとりいる付き添いの外国人男性はデカい人で、さすがに自分たちの問いかけが私を目的地へ向かうのを足止めしているのに気付いたらしい。見かねたのか私を気遣うように「イッタンオリテ、アラタメテ・・・」と年長者に言ってから私に向きなおり「オイソギデショウカラ」とは言ってくれたのだが、それまでめんどくさかった私は意地になった。ここで引き下がれないと思った。何らかの結論を引き出さないと気持ちが悪い。
キョウイクイインカイとやらはホントにここなのか。シビックセンターの何処かにあるのか。何とか委員会とかは本庁舎でなく別の場所にある分庁舎にあるケースもあるからね。

再度エレベーターが下降した時に閃いた。今私らが乗っているエレベーターは下層専用なので13階までしかない。併設されている26階までの高層エレベーターの14階から上の何処かにキョウイクイインカイはあるのではないか。
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私は連れの男性に13階を指し、その上をなぞって「ここから上にあるんじゃないか?」
連れの男性も目を見開いた。

意図が伝わって1階に着いたので、私は2人の外人を押し出すように連れ出し、低層エレベーターの隣に併設されて稼動しているブルーで表示された高層エレベーターの各階表示に案内した。
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まださきほどのフルートリサイタルがピーヒョロピーヒョロ続いている。それまで外国人に対して「俺を試してやがる」のささくれ立ったメンタルはフルートの調べを聞いた途端に消失したのは音響効果というものだろうか。
キョウイクイインカイを探した。
それは20階にあった。
「これだよ」
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それを指し示して高層用のエレベーターを指して、
「ブルーのエレベーターで20階」
「Oh!!」
外人2人は目を見開いた。喜色を浮かべて頷き握手して別れた。デカい掌だった。
上がって、下がって、また上がって、そこで閃いてまた下がって、下りて案内して、送りさして、ようやく私は自分の目的地へ向かったのです。

公用を終えて1階に下りてさぁ次へ行こうとしたら、エレベーター前に外国人2人がいたぞ。
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まだウロウロしているのか。まさか20階に行ったらそこじゃなかったってことはないだろうな。
歩み寄った私は、
「キョウイクイインカイ見つかった?」
「Oh!!ミツカリマシタ」
「次は何処へ行くのさ?」
「チカイッカイデス」
「ああ、それなら大丈夫だね」
メトロで移動するのだろ。手を挙げて別れた。わかんなきゃ階段かエスカレーターで下りりゃいいさ。
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https://syukatsulabo.jp/article/2979から転載。
「日本人は親切であるイメージがありますが、それは「助けてくれ」と頼まれた時の対応が優しいからです。
日本人は外国人と違って困っている人を自ら手を差し伸べて助けることは少ないです。
しかし、助けを頼まれたら、親切に対応してくれます。
しかもその親切度は自ら積極的に手を差し伸べる人よりも高いです。」
そうなのか?
この記事は私自身を自画自賛してるんじゃないですよ。ヒネクレ者の私は彼らに親切にしたつもりなんかない。結果そうなっただけ。正直言うと最初は「こっちのジャマをしやがって」の気持ちの方が強かった。年長者の外国人が私に向けた疑うような視線もムカついたしね。途中で放りだしたくなくなったのと、自分を棚に上げて「親切だと言われる日本人」・・・そのメンツにこだわったのもある。国際親善なんてトンでもないですよ。
でもエレベーターの中で「わからん。他で聞いてよ」と諦めたら後で後悔しただろうね。
気持ちを幾分和らげたのはフルートアンサンブル効果かも知れない。
ネタにしてやろって。それがホンネです。
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コメント 2

モノノフ

あはははは、考えさせられる話題ですね。
うちの家内は実家の庭掃除をしてる時にドイツ人の女性二人に和歌山マリーナシティの場所を聞かれまして、説明するのも面倒だし結構な距離なので車で送ってやったそうです。
私は本宮の川湯温泉の仙人風呂で、長風呂し過ぎてフラフラになったイタリア人の高校生をホテルまで、他人の入浴客と一緒に連れて行ってやりました。
世界的に見ればやはり日本人は、かなり親切な国民性だと思います(^o^)/
by モノノフ (2018-04-11 16:35) 

船山史家

モノノフさん親切ですね~
奥様は御実家の庭掃除をして、生垣か塀越しに尋ねられたのですか?
モノノフさんは湯あたりした学生をホテルまで?
私が文京区で会った外国人は日本語を話せるけど読めなかったようです。「誰かに聞けばいいや」と思ってたんでしょうね。
知らないことを聞かれたので時間がかかりました。さすがに20階のキョウイクイインカイまで連れて行く気はさらさら起きなかったですね。
各階のパネルを指して「そっちのエレベーターに乗れよ」で一件落着の筈が、自分の公用終えて1階に下りたらまだそこにウロウロしてたから今度はこっちから話しかけてやりました。
日本人てそういう人種なんですかねぇ。モノノフさんの地元ではトルコの軍艦の乗員を救助したエピソードもありますよね。まぁあれは親切心というよりもホントの海難ですが。
過去記事で恐縮ですが。前もこんなエピソードがあったのです。
http://funayama-shika-3.blog.so-net.ne.jp/2016-10-14
私は外国人に話しかけられ易いのかなと思った時もありました。
by 船山史家 (2018-04-12 07:34) 

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