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横並びのディナー [グルメ]

Mさんが部屋にウエルカムスイーツを持ってきた時、ディナーの打ち合わせみたいな会話があって、
「焼き物は何にしましょうか」
Mさんの口からは、イカの丸焼き、アヒージョ、そんな料理が挙がっていたが、イカは1杯丸焼きじゃなかったかな。アヒージョってのはアブラで煮るあれかい?
「豚の生姜焼がいい」
「・・・」
「鶏の唐揚げ」
「・・・」
「定食屋へ行けってか。じゃぁ串に刺した鶏肉」
「お肉じゃなくてお魚の焼き物なんですけどぉ。真鯛かカマスの塩焼きのようなものを」(Mさん)
「この人(私のこと)の言ってることは気にしないでいいから。アヒージョはちょっと」(ジャツマ)
「アヒージョは重たいかしら。では真鯛のポワレのようなものを」(Mさん)
「アジの干物がいい」
「朝じゃないんだから。いいから。この人(私のこと)無視していいから」(ジャン妻)
「鮎の塩焼き」
「黙ってなさいって」
さて、何になったんだろう。
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給湯が止まったのを合図に階下へ降りて、
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テーブルは横並びになっている。私はこんな配置は意味ないと思っているけどね。
「手前?奥?どっちにする?」
手前だとさっきの「ビニャァ~」猫が窓越しに見えるんだよな。ホラ、もういる。準備万端で待ってる。おこぼれをいただこうと待ち構えてる。ケダモノめ。
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奥のテーブルにしよう。そこには生ビールサーバとテーブルがあって、若い頃のMさんソックリの人形が目を瞑って立っている。
使わない補助椅子があって、私は右肘を乗せて斜めに行儀悪く座った。
「片肘を付くんじゃないのっ」

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この刺身ねぇ、持ってきたMさんは向こうの窓際に離して置いたのよ。私らと距離を保とうとしたんだろうけど遠くて届かないじゃないか。「刺身が遠いんだけど」ってブゥたれたらこの位置に置かれたの。それでまだ遠いのでこっちに引き寄せた。意地悪してんじゃないかって思ったよ。
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メジマグロ、カンパチ、アジ、向こう側の白身は何だったか忘れた。さらの刺身は美味しいですよ。スーパーの残り物の刺身なんかと違って生臭みが全くない。
「さらで出る料理の中では刺身がイチバン美味しいんじゃないかなぁ」
なんて悪態をついてたら、この宿を有名にしたといっていい前菜盛り合わせがキタ。
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キタんだけど、刺身は再び向こう側に追いやられた。手を伸ばさなきゃ取れなくなった。
横並びの配置ってめんどくさいな。こんな風に置いてみた。
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これでも取るのがめんどいのよ。四角いガラス皿で出される前菜盛り合わせは対面で向かい会って摘まみ合う配置なんだよね。これじゃぁ私は右腕を直角に曲げないと取れないじゃないか。こんな配置で置くんだったら2枚別々の皿にした方が摘まみやすいよ。
なぁんていきない辛口でブゥブゥ言ってますが単に率直な感想なだけです。味はいいに決まってる。これ以上誉めようがないくらいにね。
私の苦手な椎茸にチーズを塗して焼いた原木椎茸ピザは苦手意識を払拭する味だった。野菜の種類をカウントしたらこれだけでも最低10種類があった。
刺身が前菜の脇役って感があるね。
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さっき部屋で言ってた真鯛のポワレ何とかソースの塩焼きだね。例によって窓辺に置くもんだからこっちに引き寄せた。
添えてあるニョロニョロしてる不気味な物体はズッキーニのパスタ風だったかな。細かい芸当ですな。
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この料理は白ワインですな。チリ産の白ワインにした。
家では焼き魚の皮は食べさせてくれないんだけど、さすがにこの鯛は皮ごと完食させてくれたよ。
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サザエのつぼ焼き、ということにしておく。また向こう側に置きやがったのでこっちに持ってきて、替えて貰った取り皿に1個1個移します。熱々です。
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サザエの身を摘まんでみる。醤油味、これは日本酒だな。
直虎で井伊谷に攻め込んだ武田信玄(演、松平健さん)が陣中で濁酒を飲んでた場面、肴に甲州煮貝がチラッと映ってたが、あれと同じ味ような味かな。
「あれはアワビでしょ」(ジャン妻)
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サザエ、私は身が好き、ジャン妻は肝が好き、身の奥にジャン妻が大好きな肝が見えます。
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「肝あげようか」
「ウン」
「あげるから肝を食べてるところを撮らせてくれ」
プイッと横を向きやがった。
さら41肝を食べるジャン妻1-1.jpgさら42肝を食べるジャン妻2-1.jpg
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次に床から剥がしたタイル板に盛られた和のお惣菜たち、私は見て喜びの声を挙げた。
「アジフライだぁっ!」
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「アジじゃなくてカマスのフライです。ご主人(私のこと)には尻尾がある方を」
何だ、カマスか。でもカマスでもいいや。カマスのフライ、空豆のチーズ焼き、麦イカの何とか、野菜の煮物、など。
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麦イカ、成魚になる前のスルメイカ、これが絶品でしたな。イカはやわらかいし、中の具は何だろう。旨味が口中に広がって正雪の冷やをグイッと。
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空豆のチーズ焼、さらにしてはシンプルだがこれも美味しいぞ。皮を剥いてあるのがウレシイね。
上大岡の焼き鳥屋でマスターが焼いてくれたのは皮を剥く時に指先を火傷しかけたのを思い出したよ。
「こういうのだったら家でもできる?」
「できるわよ。とろけるチーズより、モッツァレラチーズの方がいいかもね」
さらで出される料理の一部だけでも家で可能とは、やってみる価値があるというもの。ジャン妻は家でやったんだけど、多少はクセのあるチーズの方が合います。
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エビ、タケノコ、苦手な椎茸、どうやったらこんなに薄くカットできるのだろうカボチャ、スナップエンドウ、高野豆腐、苦手な椎茸をジャン妻の小皿に移そうとしたらMさんに見つかった。
それぞれ摘まんでみる。
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この辺りで薄暮に覆われつつある頃合い、ガラス窓には次の料理を待ってる私がエラそうに右肘を補助椅子にもたれて態度悪く斜に構えてるのが写ってる。
庭を見てもツマラン、自分のカオを見てもツマんない、やはり向い合せがいい。
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さらの私らの中では定番、伊豆牛(多分)のステーキ、これは今更改まって誉めるほとのこともない完成品です。
あ、キャベツの千切りが添えられている。
「マヨネーズが欲しいな」
「止めなさいっ」
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もうひと組のお客さんにはキンメの煮つけが供されてます。
さっきのうるさく鳴くミケネコがキンメの煮つけを見て欲しそうに立ち上がった。ソワソワと落ち着きが無くなった。
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ステーキの後に口直しのようにローストビーフが出されるのが凄いです。今日はいつもよりは肉が厚かったな。「ローストビーフは薄く切るのが技よ」ってジャン妻は言うけど、包丁の研ぎが甘かったのかもしれないね。
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美味しい料理を食べてる幸福な時間ほど早く時が流れるものです。
2種類の肉を食べ終えたら、夜。。。
お次は部屋で。。。
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コメント 4

くまねこ

こんにちは。

ワインを飲みながら、おいしい料理をいただく。
ぜいたくです (^-^)

今の社会は、こういう余裕のある時間をそぎ落とした生活に
なっていますからね。
by くまねこ (2021-06-19 16:31) 

船山史家

くまねこさんこんにちは。
仰るとおり、余裕のない世界、同調圧力の世界ですよ。何が正解なのかわからない状態です。
なので信頼のおける定宿に行くしかなかったです。それまでも利用してたのだから。店で飲めないなら宿で飲むぞってのもありますけどね。
旅先では「リミッターを解除するぞぉ」宣言してして飽食しましたが、鯨飲まではいかなかった。若い頃はもっともっとイケたのですが。
by 船山史家 (2021-06-19 16:45) 

峠おやじ

ジャンさん

喜びの声を挙げたのは、カマスのフライじゃなくて、
タルタルソースではないですか!
牛ステーキにマヨネーズの付け合わせを欲しがるほどですもんね。
by 峠おやじ (2021-06-19 21:24) 

船山史家

峠おやじナワさんこんにちは。
そうかもしれません。足りなくてジャン妻の分も取り上げました。でも追加はしてくれなかた。幾つかの居酒屋では最初から多めに出されるか、ジャン妻の反応をオモシロがって追加してくれるのに。
タルタルソースは自家製であればあるほどナメロウと一緒なのです。
こないだ行った蕎麦宿でも別途マヨネーズが追加で出されましたよ。
by 船山史家 (2021-06-20 08:27) 

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