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スープセット プラス80円 [グルメ&人間ドラマ]

今日の記事は店頭写真はありません。いや、写真はあるにはあるのですが、店頭が雑然とし過ぎて、これは載せたらお店にマイナスだなと思ったのです。悪しからずご了承願います。
卓上1何故かコップが2つ.jpg
何故かカウンターに冷水コップが2つあります。
1個は厨房側にいる若い女性スタッフが渡してくれたの。もう1個は、客席側に立ってオーダー聞きと料理を提供する係のオッさんが冷水器から汲んでくれたの。
私は声に出さないで「2個あるけどいいのかな?」そう言いたげに2つのコップをかざした。
「あ、ごめんなさぁい。カウンターが見難くて」
「どうぞどうぞ。2杯飲んじゃってください」
2杯じゃ足りなかったのだが。
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長崎飯店という店で、その名のとおり長崎ちゃんぽん&皿うどんがウリです。
他、幾つかのノーマル中華系もあるがそれらは殆ど出ません。ところがいちばん多く出てるのが長崎ちゃんぽん、皿うどんかというとそうでもなく、ちゃんぽんの麺抜きをプラスしたセットスープが出てるのです。
でもスープ単体では出せないようで、他の何か、炒飯とかとセットすることでプラス価格80円で出されるという。80円ってのはおまけみたいな金額だね。
私は五目炒飯950円とスープセット、プラス80円をオーダーしましたが、メニューを見ると麺類にも「セットは80円」とあるので、ラーメンやタンメンといった麺類もスープセットにできるようです。
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店内狭いです。厨房も狭そう。横のすれ違いができなさそう。その狭い厨房には広い背中と屈強な上腕を持つ男性、ひとりの枯れた大将、レジ担当で私に冷水コップを出した若い女性スタッフ、姐タイプの女性スタッフ、そしてこちら側にも年配の男性、計5名、それぞれ定位置と役割分担があるみたいです。狭いから動けないんだと思う。
私はカウンター席にいますが、奥には3卓ほとテーブル席があるらしい。見えない。
ガタイのいい男性が中華鍋で山のような炒飯を炒めている。
厨房2-1.jpg厨房3-1.jpg
厨房4-1.jpg厨房5-1.jpg
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先にプラス80円のセットスープが出されたよ。ベースは鶏ガラか豚骨だと思います。野菜と海鮮類の旨みが染み出しています。
醤油味なのか塩味なのかよくわからないスープですな。
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茶碗サイズの中に、キャベツ、もやし、烏賊、青菜、アサリ、ピンクの蒲鉾、さつま揚げみたいなの、豚肉も少量、ちゃんぽんのスープと具をちょっとだけすくってチャーハンスープの小茶碗に入れた感がある。
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目の前の大鍋にはちゃんぽんの具がグラグラしている。
枯れた大将は大鍋にベースになるスープを注ぎ、キャベツ他、具をバサバサバサと放り投げるように投入した。相撲部屋のちゃんこ場のようである。
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五目炒飯とスープセット、炒飯とちゃんぽんの麺抜き1/4サイズという感じだね。
五目炒飯にはミニスープとは別にレンゲが付いてきました。レンゲの中に刻んだ搾菜が入ってた。
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五目炒飯は薄味です。セットのちゃんぽんスープを併せていただくのを前提とした味付けなんだろうな。これだけだとインパクトはないですな。
五目炒飯と謳っていますがどこも五目っぽくない。至って普通の炒飯でしたよ。
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今回は1/4スープ、でもレギュラーサイズの長崎ちゃんぽんを食べようという気にはならなかったのです。
それはこの店のせいじゃない。私の過去、苦いメモリーからですよ。

社会人になって初めての出張が長崎だった。20代前半です。私だってそういう時代がありました。
当時の上の方でかなり偉い人が私を長崎に連れてってくれたのです。国内便とはいえ初めて飛行機に乗った出張でもあったな。
行く直前に直属上司が私を煽った。
「オイ〇〇っ(私のこと)長崎に行くんだったら美味しいものを食べさせて貰うんだぞっ」
その頃若造だった私は地方の美味かモンなんて知らない。長崎で美味しいものって何だろう?長崎ちゃんぽんか皿うどんしか思い浮かばなかったのだ。

緊張とカバン持ちみたいな初出張はあっさり終わった。
その日の晩に何を食べたか。高そう小料理屋に連れて行かれた。懐石料理だった。吸い物、刺身の入った前菜、鉢に入った温かいもの、焼き物、揚げ物、水菓子、ひととおり出たんだろうな。あれってコース料理を初めて食べた夜だったのではないか。
だがその頃の私は日本酒を飲まなかったのもあって、懐石料理の良さがさっぱりわからなかった。小品ずつちょこちょこ盛られて出され、緊張もあってあまり味わえなかったのである。
まか分不相応だったんですよ。

長崎出張から戻って経費の清算中に前述の直属上司が言う。
「どうだった〇〇、美味しいもの食べさせて貰ったか?」
「う~ん、長崎ちゃんぽんも皿うどんも」
「食べてません」と言えばいいものを、私は「食べさせて貰えませんでした」と言ってしまったのであります。
上司はやや呆れた。
「お前は長崎くんだりまで何しに行ったんだ」
「・・・」
そしたらその上司は私を連れてったお偉いさんに内線電話したんです。
「〇〇を連れてってくれてありがとうございました」
その後で様子がオカシイ。しばらく相手の話を聞いてた後で突如として大声が響いた。
「えっ??〇〇は卓袱料理を食べたんですかぁ?」
シッポク料理って何?
「〇〇はそんなことひとっことも言ってませんよぉ」
私の人生初出張、長崎で馳走になったのは卓袱料理だったのです。私は長崎発祥のその料理名を知らず、味、素材、南蛮渡来の食文化との融合といった歴史や価値も知らず、ただ何となく喰って、あろうことか「長崎ちゃんぽんも皿うどんも食わせて貰えなかった」とやってしまったんです。
こりゃ叱られるなと覚悟したが、行く前に私を煽った上司も上司で私を叱責するでもなく、内線受話器を置いて俺んトコに来て、
「〇〇、次回は必ず食べさせるって言ってたから。必ず次回は食べてくるんだぞ」

「その上司さん、ポイントズレてない?」(ジャン妻)

だがその次回は訪れなかった。後でイヤミっぽく言われた。今度連れてったらそういうの食べさせなきゃならないからなって。
初めて連れてって貰った出張、しかも長崎くんだりで卓袱料理を御馳走になったのにクサしてしまい、ああいう事を言ったが為に2度と連れて行っては貰えずというか、連れて行こうという気にならなかったに決まってる。
今でも思い出すと慙愧に堪えないのだ。
それ以来、長崎ちゃんぽん、皿うとん、そういうのに目がいかなくなった。それっぽいものは食べたが、あくまでも本場に似せたのではなく、町中華でメニューに載ってるのを食べただけである。あ、鶴見のリンガーハットに行ったな。そこでまた思い出したよ。
https://funayama-shika-3.blog.ss-blog.jp/2020-12-24
この過去記事でも同じようなこと書いてますね。

店のおねぇさんから声がかかった。
「お水ありますかぁ」
私は再度、2つあるコップを掲げた。
「ああ、そうでしたねぇ」
でも2杯じゃ足りず、給水機に手を伸ばして自分でもう1杯を汲んだ。1/4サイズとはいえ塩気が強い・・・いや、強くもないが弱くはない。
驚いたのは、私と同じく五目炒飯スープセットのお客さんはスープをお替りしてましたね。足りないのか2杯飲んでた。セットだとそういうことができるんだ。80円が160円になったのです。
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これは隣のお客さんを撮ったのではなく、カウンター席の背後が如何に狭いかを見せたかったの。
混んでくるとこの背後にウエイト客が並ぶのだが、ひとり客ならいいけど2人3人連れだと待ってる間に2言3言会話するじゃないですか。ビジネス街のビジネスマン客だから仕事の打ち合わせとかにもなるわけですよ。それを私のアタマの後ろで喋ってるの。
こっちは食べてて背後から急かされてる感もあるし、マスクしてるとはいえ今のご時勢じゃぁね。クワイエットプレイスじゃないけど声を出すなと言いたいね。
喰い終えて出ようとしたら、どっかの同じ会社の同僚5名様が一気に来店、ズラズラ~ッと縦列状態になった。もちろんマスク着用されてますよ。でも私が出ていけないのです。目と顎で「退けよ」と訴えてもビクビクするだけで退けれないのです。避けようにもスペースがないのだ。これは店側が人数を聞いて「外でお待ちください」にするしかないよねぇ。
男性客が遥かに多い店だが、そのズラズラ客には女性客がひとりいた。ちゃんぽんや皿うどんの野菜に惹かれるのではないか。
皿うどんとスープセットはまだしも、ちゃんぽんにスープセットをプラスする人っているかな。
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町中華とは言い難いし、これが本場の長崎で出されるものなのかは知ってる人、行った人、現地で食べた人しかわからないだろう。
私は現地に行ったが「食べさせて貰えなかった」のである。
コメント(4) 

コメント 4

papaberry

ご無沙汰しております。
毎日在宅勤務で季節や曜日や時間の感覚が変になっております(涙)
こちらのお店は勤務先から近いので行ってみたいと思いましたがちゃんぽんが950円はちと厳しいです(笑)
でも凄く美味しそうな気がします!!

by papaberry (2021-07-17 12:02) 

船山史家

papaberryさんこんにちは。
毎日在宅勤務お疲れです。今日のタイミングでコメントいただけるとは驚きです。一昨日久々に華やさんに行ったんですよ。月内もう1回行く予定です。
小さい茶碗の麺無しセットスープだけで麺は食べてないのですが、レギュラーサイズを食べてる方のを見たら、リンガーハットのような「美しさ」は皆無で、見た目より味とコクを重視してる感がありましたね。料理屋の鍋と相撲部屋の鍋の違いのような。
混むからには美味しいと思いますよ。
by 船山史家 (2021-07-17 16:02) 

くまねこ

こんにちは。

「そういう小さな絶望の積み重さねが
 人を大人にするのです」  (by七海建人)

狭い通路で並んでいて、自分がジャマで
奥の人が出られなくなっていることに気づけないなんて、
混んでいる電車やエレベーターの乗り降りで、
ちゃんとマナーを守れているのか、疑いますね。
by くまねこ (2021-07-17 16:14) 

船山史家

くまねこさんこんにちは。
「ありゃこんなに」と思った時にはもう入ってきましたね。これがファミレスだったら名前と人数を書いて呼ばれるまで待つ場面ですよ。全員がマスク着用だったのが救いでした。
>混んでいる電車やエレベーター・・・
そういうひとたちは守れてないと思いますね。
自身だけを守るだけでなく他人に気を遣うことは自身と他人を守ることにもなるんですけどね。他人が多いのと自分自身も他人のひとりなので、絶対数が多いと難しいかもしれませんが。
こっちも22日から適用拡大になって酒類提供全面禁止になりそうです。何で22日からなのかはわかりません。
by 船山史家 (2021-07-17 17:12) 

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