神経痛と熱燗 [居酒屋]


お気に入りの2人席が空いてないので、真ん中のテーブル席へ。
前の客を気にしないようにメニューブックを使って簡易的な仕切りがしてあります。

あっちの席がお気に入りなのだが。


メニュー載せます。
「あまり変わってないんじゃない?」









クリームチーズ大葉包み揚げ
「好きなのよこれ」
家では全然揚げてくれないのに。



ジャガイモの唐揚げ、明太マヨネーズ付き。
「明太マヨネーズも悪くはないが、バターが欲しいな」
「じゃぁ貰ったら?」



痛む腰を労わりながら、痛む右腕、肘をさすりながら、杯を口に運んでいます。
さらの木で痛めた腰(ギックリ)に続いて、右背中、右肩、右上腕部、右肘、手首の痛み、痺れに悩まされています。
その右背中から右腕の痛みは湿布貼っても痛み止めを服用してもちっとも効かないので、ジャン妻のもと上司さんにススメられてクリニック、整形外科へ行った。もしかしたら筋肉ではなく神経からきてるのではないかというので。
「行ったら今日新装開院した新しいクリニックだったぞ」
「そこってリニューアルしたんじゃないかなぁ。青山さん(私にススメてくれたジャン妻もと上司)は前から行ってたよ」
「OPEN祝の花が置いてあったし」
「狭かった?」
「待合が狭過ぎて椅子が少ない。待たされて皆イラついとったな」
腰痛で通った私の地元の整形外科は爺さん患者と婆さん患者が圧倒的に多くて待合がのんびりしているのですが、ビジネス街の整形外科だから、患者はほぼ100%会社員、OLたちだった。
そういう患者さんたちは勤務の合間に抜けて来てるから忙しない人が多く、早く診て貰って早く出たいじゃないですか。ほぼ1時間待ちで、OPENしたばかりだから受付嬢の手際がイマイチ悪く、会計ソフトがエラって領収書が出なかったり、紙詰まりが起きたりしてるのがイライラに拍車をかけた。
私も保険証を出してから放っとかれたままなので、「自分の受付番号は何番ですか?」って聞いたら、まだ受付ておりません、そう言われたんですよ。怒って帰っちゃった人がいたね。ピリピリしていましたよ。
私も末端の医療業界人ではあるので、相手(受付)の立場は理解できるつもりなので、やんわりと、
「私はだいたい何番くらい?」
「そうですねぇ。19番くらいですかねぇ。どうされますか?」
「19番か」
画面には13番まで表示されていた。
「待ちます」
「ハイ」
しばらくしたら、タッチパネルのPAD(数に限りがある?)を渡されて、それに問診票を入れ込んで初めて受付番号が決まるわけ。でも「だいたい19番ぐらい」そう言われただけで番号札は渡されていません。
でもそこからは早かった。名前を呼ばれて診察室に入ったら、ドクターはウチの会社にもいそうなリケジョ、ツンデレした若い女医さんだった。




レントゲンを撮って、骨には異常が無いのがわかったが、
「初めてなので弱いお薬をお出ししておきます」
「強い薬でいいですよ」
「笑、最初はね。副作用が出るかも知れませんので」
「どんな副作用です?」
「眠くなったり、吐き気がするとか」
でもこうして酒を飲んでるけど大丈夫だぞ。
ギンダラ、ジャン妻に皮を剥がされてしまった。皮の部分が美味しいのに。
「皮の部分は塩分が濃いからダメ」
家でもシャケの皮、アジの皮、剥がされちゃうのです。毎日食べてるわけじゃないのに。

その若いツンデレ女医はこう言った。
「あまり治りが遅いようでしたら後日、MRIを撮った方がいいですね」
「MRI?」
磁気共鳴断層撮影装置ですね。
「それはどっか他で?」
私はこのクリニックにそんな凄い装置があるとは思わなかったので、どっか他の大きい病院へ改めて行かなきゃならんのかなと思ったのです。
「いえ、ウチでもできますよ」
このクリニックにあるのか。
「じゃぁ今撮れませんか?」
ツンデレ女医はこの流れに少し驚いたようだが、美人の看護士さんに向かって、
「MRI今空いてる?」
「ええっと、空いて・・・ますよ・・・」
じゃぁ撮っちゃいましょうとなったのですが、MRIが空いてるも何もこの日に新装開院したので私が最初のMRI患者だったそうである。
新装OPENのせいか「MRIの問診票は何処に置いたかしら?」探す辺りも不慣れなのがバレバレだが、問診票に「閉所恐怖症ですか?」とあった。それにはマルしなかった。私はMRIというものを知らないからです。
アンケートには「刺青がありますか?」なんてのもあったぞ。
奥の検査室に通され、MRI検査装置の現物を初めて見た。そこにが検査技師がいた。狭い密閉された中に上半身を押し込まれるのを知ってイヤ~な気分になった。誰でもいい気しないだろう。アンケートにあった「閉所恐怖症ですか?」はこれかと思ったが、自分が閉所恐怖症かどうかもわからないのである。
イメージです。この中に入るのか。

両耳にヘッドホンを当て、上半身をMRI機に押し込まれた。目を見開いたら目から数cmのとこに壁がある。まるほど圧迫感があるね。
技師さんから「では撮りますじっとして動かないでください」と言われたので目を瞑った。そして約15分、ガンガンガン、ブーブーブー、ビービービー、ドドッドドッドドッ、イヤな音が鳴り響いていたのだ。寝てても肩が痛かったですね。
振動音のバックに微かにBGMが流れていた。歌詞が無いインストルメンタル。あろうことか私はそのBGMに合わせて鼻歌を歌ってしまったのです。鼻歌というか、主旋律(メロディー)の上か下をハモっていた。
そうすることでこの窮屈さと圧迫感を紛らわそうとしたのだが。15分経って音が消え、終わったと思ったのに技師さんが言うには、
「写真がブレてしまったのでもう1回撮ります。お顔を動かさないでくださいね」
「もう1回?」
鼻歌を歌ったでいで顔が動いたらしい。
まだこの密閉された穴の中にいなきゃならないのか。
「今からどれくらいです?」
「15分くらいですかね」
「また今から15分かよ」
なるほど1曲の演奏時間を5分としたら3曲ぐらい流れてた。
「30分もあの狭い中にいたんだぜ」
「何をやってんのよ。歌うってことはカオを動かすってことでしょ」
バカじゃないのと言わんばかりであった。
「で、MRI写真その場で見れたの?」
見れたんです。その日のうちに。MRI写真を見たら、頸椎が左の神経を圧迫して、そこから左肩、左腕に痛みが走っていることがわかった。筋肉痛じゃなくて神経痛だから湿布や痛み止めが効くわけないのだ。






クリニックを出たのは夕方17時、私はクリニックで処方された処方箋で薬局から薬(リリカ25mg)を貰って服用しています。
熱燗を飲んだら幾分、腰や肩、腕の痛みが楽になってきた。
「そりゃ身体があったまるからでしょ」
服用してから今飲んでるのと時間差があまりない。薬と熱燗を併用して飲んだようなものです。読者の方々は絶対にお止めください。




路地には酔っ払いがたくさんいる。
私は何故かこの通りが好きで、酔っ払った会社員たちを見てると和むのです。
だがジャン妻はこういう通りが嫌いで、私の袖を引っ張って早くこの界隈から脱出しようとする。
でも私は肩が痛い。痛む肩、肘を強く引っ張らないでくれないかな。
この記事をUpしている時点で薬は75mgに増えています。再診時に「25mgじゃ効かないから増やしてくれ」ってツンデレに言ったの。
薄皮を剥がすように少しずつ、少しずつ、よくはなっているような気はしますが。
2019-11-05 06:21
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