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夢の跡。。。 [居酒屋]

マスターとジュニアの今後の健闘を心から祈っている。
そしてこの記事の内容が、彼らに対して失礼にならないことを願う。

非常事態宣言が解除されてマンボウ(蔓延防止措置)になり、酒類提供19時エンドで外飲み再開して2日め、6月22日(火)、私の外飲みに欠かせないこの店が稼働を停止していた。
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「移転したんですよ」(ジュニア)
「移転?何処に?」
「駅近くにある2階の店をご存じですよね?そっちへ移転したのです」
「4号店へ?」
電話で聞いて衝撃を受けた。その日、早上がりして様子を見に行ってみたら、
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なるほど稼働していない。暖簾も出ていないし赤い提灯もない。移転した案内も貼り紙もなかった。
ただ、店は眠りについていた。
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ああ、ついにその時が来たかと思った。何しろ旧い建物だし、耐震性やら消防法やらの絡みで解体、立て直しになるのかなと。
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駅チカ、商店街にある4号店です。今は旧4号店か新本店といっていいのかな。そこに本店の名前で移転新規OPENとあった。
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ETVもあるが、私は裏階段から上がっていった。全盛期はこの階段も行列になっていたものだ。そこにはこの上が本店である旨を知らせる表示が貼ってあった。
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入口にあの赤提灯が。何だか場違いでもあるな。
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扉を開けたら焼き場にマスターとジュニアがいた。焼くのに懸命である。他、若いバイト女子が2名。
カウンター席に上がった。本店と違ってやや高い椅子です。
メニューは4号店時代と変わらない。
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4号店は下から見上げると無機質に見えるが、店内はBAR(バル)で若い女性客に向いている。私も年に2回くらい、少人数で誰かを連れて来たころがある。
でも、あの旧本店の常連客が何も案内の無い本店に行ったらまず驚いて、そしてこの店、旧4号店に来てどう思うだろうか。マスターとジュニアがいても、全く違う店だと割り切らない限り雰囲気の違いに愕然とするだろう。
出されたネタは旧本店と同じだが違う気もした。4号店のものだった。メニューには追加サイドもなく、群馬泉も錫のチロリもない。ただ、定番メニューから今すぐ出せるネタを出していただけで取り合えず感がぬぐえない。
広いフロアにいる客のオーダーに追い付いていない。それはマスターとジュニア以外の2人の子のオペが素人同然だから。でもこの店は慣れた子でも4人だけでは厳しい。フロア全体をカバーしきれない。それだけの席数、広さがあるのです。
全盛期にはこんなLIVEイベントもあったからね。
https://funayama-shika-2.blog.ss-blog.jp/2014-11-27
店内1.jpg店内2マスターとジュニア.jpg
店内3マスターが皿洗い?.jpg店内4.jpg
流れが悪いので目を覆いたくなった。それは社員が、小頭がいないからだろう。旧本店も4号店BARにもかつて馴染んだ小頭、小隊長格が何人かいたのだが、休業が長かったせいか4号店のオリジナルメンバーは誰もいなかったですね。マスターとジュニア以外がバイトの子だけじゃぁ無理だよ。社員が、片腕がいないと。
バタバタで移転理由を聞けるどころではなかったね。想像するだに、ここ4号店は階下の2号店と併せて駅チカなので、家賃が高くいつまでも眠らせていく訳にはいかなかったのではないか。テーブル席主体でキャパはそこそこあるので、売上を挽回する為に方針を大転換したのだろう。
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今後の本店になる前の4号店はそれ也にいいところもあるのだ。私は何回か利用していますが、この店では白ワインばかり飲んでましたね。
「同じ値段のワインを数種類置いてあるのがいいね」(ジャン妻)
お蔵入りしていたこの写真は昨年のいつだったか。宣言解除でマンボウ(蔓延防止)もされてなかった時期のもので、会社の女子会のような集まりにこの店をおススメして、何故か私も参加した。
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前にいるのは小夜子とM子、M子はこの記事で主役だった。辞める寸前までいったのをジャン妻のメッセージで辞意撤回した。
https://funayama-shika-3.blog.ss-blog.jp/2019-04-25-1

小夜子はこの過去記事でも4号店に案内しています。
https://funayama-shika-3.blog.ss-blog.jp/2020-04-20-1

この2女性、小夜子とM子は昨年の夏まで同じエリアで部下と上司の関係だった。小夜子は今は別会社にいてM子と同じ役職に昇格しています。別会社に移った理由が「今の会社にいてもこれ以上、先が見込めない」というもので、ウチにいても出世しないといわんばかりだった。上がらないと自分の意見が通らないと。送別会というか壮行会だったのです。
2人は温かいポテサラ、アボガドと塩昆布の和え物、レバパテ、煮込み、親子丼の味に驚いていたよ。M子は煮込みの碗を両手で持って、残り汁をグビグビィっと飲み干していたからね。
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写真を見ると趣がぜんぜん違うでしょう。やはりBAR(バル)なんですよ。
旧本店ではひとり、ないし2人、新本店(旧4号店、ややこしいね)では食事会、そう割り切ってました。

バッタバタで見るに絶えず、長くいる気にもならず、諦めと溜息ばかり出て、もういいかって出ました。
「向こうは閉めちゃうの?」
「ハイ、もう向こう(旧本店)には戻りません」
「錫のチロリ、廃棄するんなら私に売ってよ」
「いやいや、群馬泉も錫のチロリも向こうにありますが、いずれこっちに持って来ますよ」
なので今日はあくまで仮営業だったのかも知れないが、本店というには哀しく、かつての4号店単体のレベルにすら達していなかったのである。
旧本店の利用客、常連客がこの業態変革を知ったら愕然とするだろう。
でもマスターもジュニアも店で生きていかなければならない。立て直さなくてはならない。凄い決断をされたものだ。馴染の旧本店から撤退する際に相当な葛藤もあっただろう。
でも英断とは言い難い。残すべきはあの旧本店にして欲しかった気がするのだ。
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在りし日の本店です。
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ある居酒屋の店主が言っていたのを思い出した。
「店のメニューを変えたり、内装を変えたりすると客層、客筋がリセットされて入れ替わります」
私もその客のひとりになってしまうのだろうか。
私の心は折れた。あの狭いけど憩いの場だった空間にはもう還れない。リンクしているMさんから知り得てから10年、私の人生を劇的に変えたロケーション店との関係がこの日、終わったのです。
でもマスターとジュニアの今後の健闘を祈っていますよ。
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